写真部門では「『樹』を主題とした作品」を募集し、1,440点に及ぶご応募をいただきました。最終選考より、松田昇様の作品「大樹の下で」を大賞に決定、また総数906票の一般投票によって、羽多野 恵雄様の作品「彩りに囲まれて」を一般投票大賞に決定しました。
写真部門 入賞作品
大賞
松田昇様 『大樹の下で』
審査員・受賞者のコメント
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優秀賞
一般投票大賞
羽多野恵雄 様 『彩りに囲まれて』
審査員・受賞者のコメント
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講評 「全国から1400本の“きになる木”が集まって。」
特別審査員 竹内 敏信氏
この度の“この木なんの木”写真コンテストには、全国1400人もの方たちから作品が寄せられました。予想を超える関心の高さに、うれしさとともに選考への大きな責任を感じました。
樹は、この地球で人と時間を共有し、人より長い寿命を授かりながら私たちの営みを見つめているような気がします。その意味で、樹は、時として人の心を映し出す鏡になります。見つめた樹の印象は人によって異なり、樹を見て何かを思うことは、自分を見つめることにつながります。ただ眺めるだけでなく、何かを話しかけたくなる魅力を秘めた樹。そんな、自分だけの“きになる木”を探し、話し掛け、撮影するという行為で心のアルバムに思いを刻む・・・そうした人が一人でも多くなれば、30年続いた「日立のCMの樹」も、人それぞれが自分なりの豊かさを探すために貢献ができたのではないかと考えます。
さて、それぞれの思いを写した樹がたくさん集まりました。一枚の写真として表現されているのは、その人だけの思いです。無数にある樹との出会いから、ただ一本の対象を選ぶ目。樹を相手に言葉を交わす社会や人生、そして地球や生命への思い。入賞作品、およびノミネート作品として選んだ30点の写真には、プロの写真家であり、また審査員である私にも入り込めない撮影者個人の人生が息づいているはずです。
この他にも多くの優れた作品がありましたが、いずれも一本の樹に対峙したときの心の温度が、写真を通して私にも伝わってきました。そして、樹を題材に、カメラを道具として自分の思いを語ろうとする人が、こんなにも多くいる事実。審査をする時間が、私をとても幸せにしてくれたと同時に、コンテストは、みごとに地球との対話を可能にする一つの有効な手段になったと思います。


