2012年11月21日掲載
「日立の樹オンライン」をご覧のみなさま、こんにちは。ハワイで撮影コーディネーターをしているモーティーです。
今回の「ハワイ便り」は、ハワイ島よりお届けします。
ハワイ諸島で最も大きな島であるハワイ島は、「ビッグアイランド」とも呼ばれています。同島にあるキラウエア火山は、世界有数の活火山であり、今も火山活動が続いています。火口から舞い上がる煙、流れる溶岩など、地球のダイナミックさを感じるこの場所は、多くの観光客を魅了しています。
溶岩というと、山頂にある火口から吹き上がるイメージがありますが、ここでは、山の斜面のあちこちから溶岩が流れ出ています。溶岩が地下を流れた後には、トンネル状の「溶岩洞窟(Lava Tube)」がつくられます。
キラウエア火山の東山麓にある「カズムラ洞窟(Kazumura Cave)」は60キロメートルを超える長さがあり、世界で一番長い溶岩洞窟として知られています。洞窟が地上とつながる場所は、1か所だけではなく、個人の敷地内につながっている場所もあります。
今回訪れたのは、ヒロの街の南側にある「ハワイアン・パラダイス・パーク」というエリアで、ハワイでの田舎暮らしをしたい人たちが移り住んでいます。
裏山に入っていくと、洞窟への入り口が見えてきます。
洞窟の中は真っ暗で、5メートルも進むと、何も見えなくなります。洞窟内は、人ひとりが何とか通れる程度の狭い部分から、体育館のように広い部分まで、さまざま。このあたりは牛の放牧地だったこともあり、穴に落ちてしまった牛や野豚の骨が見られることもあります。
近くには別の穴もありましたが、こちらは8メートル近くの縦穴のため、中に降りることはできませんでした。写真の中央に見える、コケのついたオヒア・レフアの木は、洞窟の中から生えていました。
このあたりでは、バンブー・オーキットの花を多く目にしますが、これは、放牧地帯だった昔、牛がよく食べ、育つのが早いバンブー・オーキットの種が、ヘリコプターで一帯にまかれたからことによるのだとか。ハワイ島の新たな面を知った、今回の“プチ探検”です。それでは、また。