2015年7月6日掲載
アロハ! ハワイ在住のライター、酒井美奈です。今回の「ハワイ便り」は、オアフ島のモアナルア・ガーデンからお届けします。
園内には「日立の樹」のモンキーポッドのほか、ハワイの人たちに愛されてきた木や街中でもよく目にする花など、さまざまな植物が集められています。今回は、その一部を紹介します。
プアケニケニは、甘い香りのする花を咲かせていました。ハワイ語で「プア」は「花」、「ケニケニ」は「10セント」を意味し、昔はとても高価な花だったことが名前の由来といわれています。花はレイにも使われてきました。
ブーゲンビリアは、華やかな赤、白、オレンジに色づいていました。色鮮やかで花のように見える部分が葉(包葉)で、その中の小さな白い部分が花です。ハワイではリゾート地やショッピングセンター、住宅地など、さまざまな場所で目にします。
タロイモは、葉がハートのような形をしています。タロイモの球茎をペースト状にしたポイはハワイの伝統的な主食で、今も地元の食生活に根づいています。ハワイアンショーでも、伝統料理として供されています。
大きなライトグリーンの実は、ブレッド・フルーツです。パンのような食感があり、煮たり焼いたり蒸したりして、昔から食されてきました。また、ハワイアンキルトの柄としても用いられています。
ハワイの森林でよく見かけるククイは、ハワイ州の木(州木)です。淡いグリーンの葉をつけ、香り高い白い花を咲かせます。ククイのレイは、今では一般的に使われていますが、古くは王族しか身につけることができなかったといわれています。実(ククイナッツ)は、化粧品やスキンケアオイルの原料としても使われています。
この日の「日立の樹」は、モンキーポッドの花がたくさん咲いていました。大きな樹が、ピンクと白の花で彩られています。数多くの新芽も出ていて、樹の生命力を感じさせます。
モアナルア・ガーデンにお越しの際は、園内をゆっくり散策して、さまざまな植物との出合いを楽しんでみてください。