2015年10月15日掲載
みなさん、アロ〜ハ! フリーランスライターの森谷です。
世界遺産を訪れてみようと計画されている方もいらっしゃると思いますが、ハワイにも2つの世界遺産があるのをご存じでしょうか。
1つは、1987年に自然遺産に登録された、ハワイ島東部の「ハワイ火山国立公園」です。今も活動を続けるキラウエア火山は、地球の鼓動を感じることができる場所といわれています。
白煙を上げるハレマウマウ火口は、古代ハワイでは、火の女神ペレが住むといわれる神聖な場所とされ、火山の噴火は、気性の激しいペレの怒りであると考えられていました。
観光のハイライトは、火山の活動状況により変わります。以前は、冷えて固まった溶岩の上を歩いたり、海に流れ落ちる溶岩の様子が見どころとなっていましたが、現在は、日没後の闇の中で赤く燃え上がるハレマウマウ火口を見るナイトツアーが注目されています。
火山のカルデラを囲む外周道路沿いには、マナ(霊力)を宿すといわれている溶岩トンネルや火口を望む博物館などのスポットがあります。火口展望台を含め、車でアクセスできることも魅力です。
もう1つの世界遺産は、北西ハワイ諸島とその周辺海域に広がるパパハナウモクアケア海洋国家遺産です。2010年に、自然と文化にわたる複合遺産として世界遺産に登録されました。
ハワイは、オアフ島などの主要6島がある南東ハワイ諸島と、溶岩とサンゴ礁でできた小さな島が連なる北西ハワイ諸島で構成されています。
北西ハワイ諸島には、絶滅危惧種のハワイアンモンクシール(ハワイモンクアザラシ)やアオウミガメ、アホウドリなど、ハワイ固有種の海洋動物や希少鳥類が生息しています。ハワイ先住民の定住地跡が残されている島もあります。
パパハナウモクアケア海洋国家遺産は、一般の人の立ち入りは許されていませんが、ハワイ火山国立公園があるハワイ島は、オアフ島のホノルル国際空港から国内線で約40分のフライトです。世界的に価値を認められたキラウエア火山を訪れると、自然の偉大さが体感できます。