2016年4月8日掲載
アローハ! フリーランスライターの森谷です。
4月に入り、ハワイでは、日本の初夏のような陽気が続いています。
ハワイ諸島は熱帯に属しますが、場所によって気候が異なります。その大きな原因となっているのが「貿易風」です。
ハワイの島の多くは中央部に山があり、湿気を含んだ貿易風が山にぶつかると、山岳地帯に雨を降らせます。一方、山を乗り越えた風は乾燥しているため、島の南西部は雨が少ない傾向があります。
ところで、ハワイにも夏と冬の季節があるのをご存じでしょうか?
ハワイの夏季は、5〜10月。例えばホノルルでは、7〜10月は日差しが強く、30度を超える暑い日が続きますが、日本のようにムシムシすることはなく、サラッとした貿易風が吹いてとても快適です。街を歩いていて汗が流れるということもあまりなく、ホテルではエアコンを入れずに過ごすことができます。
11〜4月の冬季は、最高気温が25度を少し超える程度の涼しさになります。こちらはオアフ島ノースショアの冬の風景です。この時期は雨期でもあり、シャワー(にわか雨)が増えて朝晩が冷え込みます。日本でいえば初秋といった気候でしょうか。とはいえ、天気予報に雨マークがついていても、数十分ほどのシャワーが何度か降るという程度。ハワイの人がほとんど傘をささないのは、このような天候だからでしょうか。
ハワイは「常夏の島」といわれますが、島によって気温や天候、そして、風景までもが異なるというユニークな特色を持っています。
カウアイ島の中央部にあるワイアレアレ山は、ほとんど毎日のように雨が降り続いていることで知られており、島にはうっそうとした熱帯雨林が広がっています。
こちらはハワイ島中央部にそびえるマウナ・ケア。ハワイ語で白い山という名前を持つように、冬は山頂が雪で覆われることもあり、地元の人たちがスキーを楽しんでいます。
一言でハワイといっても、そこにはさまざまな自然の表情があります。
それも大きな魅力のひとつです。