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アローハ! フリーランスライターの森谷です。

ハワイも7月を迎え、太陽の光がさんさんと降り注いでいます。
今回は、ハワイの太陽にまつわる話をご紹介します。
それは「ラハイナ・ヌーン」と呼ばれる現象。ハワイでは年に2回、人や物の影が消えてしまう(影がなくなってしまうように見える)不思議な瞬間があるのです。

この現象は、北回帰線と南回帰線に挟まれた熱帯の地域で起こります。
地球から見ると、太陽の軌道は北回帰線と南回帰線の間を1年かけて往来します(太陽が赤道上を通るのが春分と秋分、北回帰線に到達した時が日本でいう夏至、南回帰線に到達した時が冬至です)。北上する時に1回、南下する時に1回ずつ、太陽が自分の頭の上、まさに“真上”を通るのです。この時、影が真下にできる瞬間が生まれます。それが「ラハイナ・ヌーン」です。

「ラハイナ・ヌーン」の時は、おなかやお尻などに膨らみがある人間の影は足元に小さく見えるだけ。膨らみがなく真っすぐ建つポールやビルは、まったく影が消えてしまいます。

ハワイの真上を太陽が通過するのは5月中旬から下旬ごろと7月中旬から下旬ごろになります。
つまり、今年2度目のラハイナ・ヌーンにはまだ間に合うのです!

ところが、今年はオアフ島のホノルルとハワイ島のカイルア・コナなどの地域では、完全な「ラハイナ・ヌーン」が起こらないという発表がありました。太陽の南中高度が90度になった場合を「ラハイナ・ヌーン」と規定していますが、今年の7月の「ラハイナ・ヌーン」におけるこれらの地域の南中高度は89度にしかならないからです。とはいえ、太陽がほぼ真上を通り、影がほとんど消えてしまう、限りなくそれに近い現象はちゃんと体験できるので、ご心配なく。

「ラハイナ・ヌーン」を体験できるのは、アメリカの州のうちでもハワイ州だけ。もちろん日本では体験できません。ラハイナとはハワイ語で、LAは太陽、HAINAは灼熱の、という意味。つまり、灼熱の太陽の午後、ということになります。太陽に近い常夏の島、ハワイらしさにあふれた自然現象なんですね。

*南中高度:太陽が観測地点の真南にきて、1番高く上がった時の地平線との間の角度。ちなみに日本では夏至に最も南中高度が上がりますが、それでも78.4度にしかなりません。