2020年9月10日掲載
アロハ! ハワイを拠点にフリーアナウンサーとして活動している瀬川慶(Kei Segawa)です。
新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、2020年3月22日に外出禁止令が発令されたオアフ島。その後一時は新規感染者数が減り、5月16日には閉鎖されていたビーチや公園が、制限付きで開放されていました。このまま収束に向かうことを願っていたものの、新規感染者が増加していき、8月8日には市管轄のビーチや公園を再び閉鎖。旅行者受け入れ再開のめども立っていません。*
この間に多くのお店が閉店するといニュースが流れ、何度も寂しさを感じました。その一方で、新しいルールによる安全対策に力を入れるお店や施設も数多くあります。
例えば、ワイキキの中心にあるロイヤルハワイアンセンター。利用者がとても多いこの施設での取り組みは徹底しています。館内ではマスク着用が必須。エレベーターには最大4人までしか乗れず、エスカレーターに乗るにも前後の人との距離を保たなければなりません。また、館内のあちらこちらには右の写真のような消毒薬が設置されています。ブルーの容器が目を引きます。
人との距離を保つためのマークも床面に設置されています。この矢印の間は6フィート(約180cm)。ちなみに矢印の中に描かれているイラストをよく見ると……なんとビーチサンダルなんです。ハワイらしくてユニークですね。
同じくワイキキにあるインターナショナルマーケットプレイスでも、空間の使い方にさまざまな工夫がされています。こちらにはひと休みできる中庭や、ショーが楽しめる広場などがありますが、ベンチには座ることを禁止する貼り紙が見られます。
新鮮な野菜などを購入できると人気のファーマーズマーケットも、さまざまな場所で再開されています。屋外での開催ですが、出入り口を一方通行にしたり、入場者の数を制限したりと、参加者たちが安全に過ごせるよう最大限の注意を払っています。待機場所を示すために地面に書かれたチョークでのサインがかわいらしく、思わずほほえんでしまいます。
1940年創業の老舗シェイブアイス店でも、手書きで素朴なソーシャル・ディスタンシングの呼びかけがありました。
こうして、「新しい生活様式」を取り入れているハワイ。あいさつも、今まで習慣だったハグから、ソーシャルディスタンスを守りながらのシャカ(グーにした手から親指と小指を開くサイン)に変わってきています。これからも生活のいろいろな場面で変化をしていくかもしれませんね。