2022年3月17日掲載
アロハ! ハワイを拠点にフリーアナウンサーとして活動している瀬川慶(Kei Segawa)です。
なかなか終息しないパンデミックですが、ハワイでは“Withコロナ”も定着しつつあり、米国本土からの国内旅行者でにぎわっています。2021年末にオミクロン株が発見され、年末年始のイベントは再度自粛モードになりましたが、ホノルルマラソン2021はギリギリのタイミングで開催することができました。とはいえ2年ぶりであることや、日本からの参加者がほとんどいないことから規模は大幅に縮小。それでも久しぶりの大規模イベントに人々は喜んでいました。私も毎回スタートアナウンスと、フィニッシュラインでゴールする方のお名前を呼ぶという光栄な任務に携わっていますので、開催がとても楽しみでした。
ゼッケンを受け取る会場も以前より小さい部屋ですが、それぞれ距離感があり感染防止対策もしっかりされていました。
大会当日。いつもなら3時過ぎにはランナーたちがチラホラ見えるのですが例年より参加者が少ないせいかまだ誰もいません。スタートは完走予想タイム別にゾーニングされていて自分の予想タイムに合ったゾーニングナンバーに並びます。
毎年約3万人の参加者が2021年は1万人弱。そのためいつもは埋め尽くされるスタート地点の道路は海側のみ解放されました。それでもこれだけの人が集まると圧巻です。スタートにはフルマラソン車椅子、フルマラソン、10Kラン&ウォークに参加する人たちが集合。まずフルマラソン車椅子ランナーが、その後、フルマラソン、続いて10Kランナー&ウォーカーがスタートを切ります。ちょっと味気ない気もしますが、今年は接触しないよう完走メダルは自分で取る仕組み。フルマラソンフィニッシュライン前にはオフィシャルカメラマンが待機し、感動の一瞬を狙います。
いつもは多くの完走者がフィニッシュする時間帯も、2021年は全体的に間がありゆったりとした雰囲気。それでもゴール手前でインパクトがあることをする方たちは健在です。また、いつもは午後に行われる表彰式も、人が集まる環境を避けるためすべて割愛されました。
州や市との協力の下、徹底した新型コロナウイルス感染防止対策をしながら1万人規模で開催したホノルルマラソン2021。クラスターも発生せず「再開が可能なイベント」の模範になり、観光業再開につながる勇気をたくさんのローカルに与えてくれました。
今年はホノルルマラソン50周年記念。安全に、そして今までの集大成を形にできるような大規模なイベントが再開できる世の中になっていることを願っています。