2013年7月12日掲載
アロハ! こんにちは! 瀬川慶(Kei Segawa)です。今回の「ハワイ便り」は、タヒチアンダンスの大会「ヘイヴァオアフ」についてレポートします。
ハワイと言えばフラというイメージがありますね。 ハワイで観光にいらした際「フラショー」をご覧になる方も多いと思いますが、「フラショー」は「ポリネシアンショー」の中の一つのジャンルです。ポリネシア諸島には、ハワイをはじめタヒチ、サモア、トンガ、ニュージーランド等が含まれ、それぞれに特徴ある踊りがあります。音楽と歌詞に合わせて踊る「フラ」はハワイの踊り、一方、激しいドラムに合わせて腰を動かす踊りが、今回ご紹介する「タヒチアンダンス」です。
ハワイでは、毎年行われているタヒチアンダンスの大会があります。その一つ、ヘイヴァオアフが先日オアフ島南東部の都市カネオヘで行われました。「ヘイヴァ」とはタヒチ語で「集まる場所」、「コミュニティの場所」というような意味があります。ハワイのタヒチアンハラウ(グループ)が主催して行ったもので、規模としては地元の学校の体育館で行うローカルなものですが、参加者の技術は圧倒的なレベルの高さで、プロとして活躍するダンサーも多数出場していて迫力がありました。
出場ダンサーは、子どもや35歳以上、さらに男女別など、カテゴリーが設けられ、それぞれ1位から3位まで表彰されます。女性ダンサーが圧倒的に多い中、男性ダンサーたちも勇ましい踊りを披露しました。
ショーと違い、衣装はタヒチアンダンスの割には比較的シンプル。その中でも個性を出すべく、ダンサーたちは審査員の目を引くよう工夫しています。
バックミュージックの演奏は10人編成のドラマーたちが担当。普段はそれぞれ別々にミュージシャンとして活躍していますが、主催者から「ハウスドラマー」として任命され、大会時には会場に集まります。大きい大会になるとドラマー部門がありその迫力、技術、一体感は「素晴らしい」の一言! 機会があれば、ぜひ、生のドラムの音を聞いていただきたいですね。
会場は体育館ですが、南国らしい生花を使ったディスプレイで、アットホームなタヒチらしい雰囲気を作り出していました。
フラとはまた違った魅力のあるタヒチアンダンス。日本でも年々タヒチアンダンスの愛好者が増えているそうです。