2013年8月20日掲載
みなさん、アロ〜ハ! フリーランスライターの森谷です。
もうすぐ9月。残暑が厳しい日本も暦では秋ですが、常夏の島・ハワイは、8〜9月が暑さのピーク。といっても、日中の平均気温は28度ほど。日本のように、うだるような暑さはありません。吹き寄せる貿易風はさわやかで、エアコンはいらないくらいです。そんな9月は、夏休みの混雑も落ち着き、ハワイらしい気候が満喫できるベストシーズンなんです。
さて、秋といえば、日本では「食欲の秋」。今回は、ハワイの食文化を手軽に体験できるお勧めスポットをご紹介します。
ハワイのガイドブックを開くと、和・洋・中からエスニックまで、さまざまなレストランが並んでいますが、これらの料理は、19世紀後半から20世紀初頭にサトウキビやパイナップル畑に労働者としてやって来た日本や中国、ポルトガル、フィリピンなどからの移民が持ち込んだものが始まり。ロコモコやサイミンなどのハワイのローカルフードは、彼らの故郷の味が融合して生まれました。
「ホノルルの台所」と呼ばれるチャイナタウンには、そんな各国の味が集まっています。中国からの移民によって19世紀に築かれた古い建物に中華料理店や食材マーケット、惣菜店、雑貨店などが雑然と並ぶ中、ベトナム料理店やタイ料理店などが混在する独特な雰囲気があります。
ワゴンで運ばれてくる点心から好きなものを取って楽しむ香港式の飲茶は、ちょっとした異文化体験ですし、アジア各国の料理が味わえる市場内のフードコートは、ハワイにいることを忘れてしまいそうなディープさ。おやつには、チャイナタウン名物のハワイ風中華まん、マナプアをどうぞ。
朝早く開店して14〜15時には閉店してしまうところも多いので、街歩きは早めの時間帯に行きましょう。
ハワイのローカルフードの食べ歩きができて、地産地消やオーガニック(有機栽培)といった「今のハワイの食」が見られるファーマーズマーケットもお勧めです。地元の農家が育てた新鮮な野菜やフルーツ、特産物が並ぶ青空市が、ホノルルのあちこちで毎日のように開催されています。
ワード地区にあるニール・ブレイズデル・センターの芝生エリアで毎週水曜の夕方に開かれるホノルル・ファーマーズマーケットは、出店は20店ほどと小規模ながら、農家の人たちとの会話を楽しみながら、のんびり散策ができると人気上昇中。
アラモアナショッピングセンターでは、土曜の午前中にマーケットが開催されています。2階の駐車場に50ほどのテントが並び、プレートランチ(弁当)はもちろん、その場で焼き上げるパンやデニッシュ、スイーツがとても美味しいと評判です。
チャイナタウンやファーマーズマーケットは、地元の人たちが食材探しにやって来る場所でもあります。ハワイの食文化や日常の生活に触れることで、ハワイをより身近に感じることができると思います。
ちなみに、今回ご紹介した場所は、アラモアナショッピングセンターからモアナルア・ガーデンへ向かう路線バスでアクセスできます。