2016年1月5日掲載
アロハ!ハワイ在住のライター、酒井美奈です。今回の「ハワイ便り」は、オアフ島のモアナルア・ガーデンからお届けします。
しばらく雨の日が続いていたオアフ島。モアナルア・ガーデンには、所々ぬかるみができていました。この日は久々のよい天気。雨上がりの公園は樹も芝生も生き生きとして、あちらこちらから鳥の鳴き声が聞こえてきます。
芝生の上を、足早に歩いていたのはムナグロ。ハワイ語ではコレアと呼ばれています。コレアは渡り鳥です。春から夏の間はアラスカやシベリアで過ごし、毎年、夏の終わり頃にハワイにある自分の縄張りに戻ってきます。太平洋を飛んで、昨年と同じ場所にピンポイントで帰ってくるのですから、驚異的です。
ハワイでよく見かけるインドハッカ。地元の人にはマイナ・バードの名で知られています。目のまわりとくちばしが黄色で、頭は黒く、体は茶色。群れやペアで行動します。
東南アジアに広く分布するチョウショウバトも、ハワイでよく目にする鳥の一種です。全長約20センチメートル、日本の街によくいるハトよりも小ぶりです。首から胸にかけて細い縞模様があります。人が近づいてもあまり逃げず、レストランのテラス席などで見かけることもあります。
くちばしと目の周りがピンク、全長約15センチメートルの文鳥。オアフ島をはじめ、他島でも最近その数が増えています。10〜20羽くらいの群れで地面にいることが多く、人が近づくと素早く場所を移動します。
コウカンチョウは、色鮮やかな赤い頭が目を引く鳥です。背中から翼、尾にかけてはグレーでおなかは白。南米が原産ですが、ハワイでも広い範囲で繁殖しています。ペアや小さな群れで行動することが多く、写真の鳥は2羽でずっと一緒にえさを探していました。
このほか、モアナルア・ガーデンの池にはカモもたくさんいます。さまざまな鳥に出会えるのも、広い公園内を散策するときの楽しみのひとつです。