2016年5月11日掲載
アロハ! ハワイ在住のライター、酒井美奈です。今回の「ハワイ便り」は、オアフ島のモアナルア・ガーデンからお届けします。
駐車場からパークに入って左手へ進むとコテージがあります。これは、1850年代にカメハメハ5世の別邸として建てられたものです。現在は修復工事が行われています。
コテージの隣にあるのは、タロイモを栽培している池。タロイモはアジア、オセアニア、アフリカなどの熱帯で広く栽培されていて、日本の里芋もその一種です。蒸したタロイモの球茎(きゅうけい)をすりつぶしペースト状にした「ポイ」は、ハワイの伝統的な主食。今でもスーパーマーケットなどで買うことができます。
タロイモの葉は、豚肉や魚を包んで蒸し焼きにする「ラウラウ」という伝統料理に使われます。「ポイ」や「ラウラウ」は、ハワイの伝統的な宴会「ルアウ」に欠かせないものです。
タロイモの池では、たくさんの鴨(かも)を見かけます。人が近づいてもあまり逃げません。
その隣の池には、大きな鯉(こい)がいっぱい。鯉にあげるエサは、入り口近くの売店で買うことができます。
日立の樹は、葉と種のさやが青々としていました。樹の下から空を見上げると、葉の合間に空が透けて見えます。ハワイは5月頃から乾季に入ります。