2016年8月9日掲載
アロハ! ハワイ在住のライター、酒井美奈です。今回の「ハワイ便り」は、オアフ島のモアナルア・ガーデンからお届けします。
日立の樹があるモアナルア・ガーデンでは、毎年7月にプリンス・ロット・フラフェスティバル*が開催されます。今年で39回目を迎えました。
フェスティバルの名前にもなっている「プリンス・ロット」とは後のカメハメハ5世のことです。現在公園となっているモアナルアの地は、プリンス・ロットのお気に入りの場所でした。園内には、プリンス・ロットが夏を過ごしたという、1850年代に建てられたコテージがあります。現在は修復工事が進められています。
フラは、公園内の、小高く土を盛り上げた自然のステージで披露されます。裏手には小川が流れ、豊かな緑とその木陰が心地よい空間をつくっています。
プリンス・ロット・フラフェスティバルの出演者は、地元の有名なハラウフラ(フラのスクール)はもちろん、州外や日本から参加される方もいます。子どものフラダンサーも多く、全体的にのんびりとリラックスしたムードです。
フェスティバルには例年2万人もの人たちが集まります。ステージの前には椅子がたくさん用意されていますが、芝生にシートを広げてピクニックをする人も。大きな木々がつくる木陰は、涼しくて快適です。
フラを鑑賞するだけでなく、家族や友人たちとおしゃべりやランチを楽しみ、時々お昼寝もしながら一日を過ごす。皆さん、思い思いに公園でのイベントを楽しんでいる様子が印象的でした。