2017年4月10日掲載
アローハ! フリーランスライターの森谷です。
世界各地で人気のウォータースポーツ、サーフィン。近代的なスポーツのように思えますが、その歴史は古く、西暦400年頃にハワイやタヒチなどのポリネシアの島々で始められたといわれています。
サーフィンはハワイ語で、「ヘエ・ナル」(heʽe nalu)。ヘエは「滑る」、ナルは「波」を表しています。古代ハワイでは王族も一般市民も、男女問わずサーフィンを楽しんでいたそうです。
そして、そのサーフィンを世界に広く紹介した人物が、現在のワイキキビーチに立つ銅像の男性、デューク・パオア・カハナモク(1890年〜1968年)です。ワイキキが観光地として脚光を浴びた20世紀初頭、デュークは「ビーチ・ボーイ」としてワイキキビーチで観光客にサーフィンを教えていましたが、スイマーとしての才能にも恵まれていました。
1912年から1924 年に開催された3回のオリンピックで、デュークは競泳において3つの金メダルと2つの銀メダルを獲得。スター的存在となったデュークは、アメリカ本土やオーストラリアなどでサーフィンの妙技を披露し、世界にサーフィンを広めていきます。このことから、「近代サーフィンの父」と呼ばれています。
このたびサーフィンがオリンピックの追加種目となったことで、再びデュークの功績が注目されることでしょう。美しいワイキキビーチを背にするデューク像も記念撮影スポットとしてますますにぎわうかもしれませんね。