2017年8月10日掲載
アロハ! ハワイ在住のライター酒井美奈です。
今回の「ハワイ便り」は、オアフ島のモアナルア・ガーデンからお届けします。
夏の日の午前中に、モアナルア・ガーデンを訪れました。「日立の樹」は、今日も多くの人でにぎわっています。ピンク色の花と青々とした葉が、強い日ざしを浴びながら、涼しげなそよ風に揺れています。
入り口から「日立の樹」に向かって右手には、モアナルア・ストリームがあります。これは、モアナルア渓谷から流れてきた小さな川です。このモアナルア渓谷は、オアフ島の東側に走るコオラウ山脈の南側に広がり、今でも豊かな自然が残されていることからトレッキングなどを楽しむ人も多いようです。モアナルア・ガーデンに別荘を建てたカメハメハ5世は、この美しいガーデンを含むモアナルア渓谷全体をこよなく愛していたそうです。
雨があまり降らない夏のこの時期、モアナルア・ストリームの水量は少なく、ところどころ底の川石が見えるほどでした。川べりのジンジャーの赤が目を引きます。赤いジンジャーはハワイで人気ですが、実は赤い部分は花ではなく苞(ほう=花芽を保護するための葉のようなもの)と呼ばれます。実際の花はその間に咲いている白いものです。
モアナルア・ストリーム沿いに公園の中を歩くと、「日立の樹」と同じモンキーポッドの木が大きく枝を広げていました。また、川べりにもモンキーポッドの木が数本あり、水面に大きな影を落としています。
モアナルア・ガーデンの端には小さな橋があります。川にたくさんの魚が泳いでいて、家族がピクニックしているそばで男の子が釣り糸を垂れていました。モアナルア・ストリームの水はこの後、ほかの流れと合流して、太平洋へと流れ込みます。