2017年10月10日掲載
アローハ! フリーランスライターの森谷です。
「ハワイ」といえば、ワイキキビーチ、ダイヤモンドヘッド、カメハメハ大王像などを思い浮かべるかもしれません。
しかし、やはり南の島「ハワイ」といえば、そのいたる所で見かける、青い空に揺れる「ヤシの木」ではないでしょうか。
そこで今回は、そのヤシの木の秘密をご紹介します。
ヤシの木といってもたくさんの種類がありますが、ワイキキで最も多く見かけるのは、ココヤシ(ココナッツパーム)という種類です。
とても背が高くスマートな木で、大きなもので高さ30メートルにもなります。年に2回花が咲き、年間数十個ものココナッツの実をつけるといいます。
街路樹として多くのココヤシが並ぶワイキキですが、実は、ココヤシから熟れて落ちたココナッツの実を見かけることはありません。
もし、観光客でにぎわうビーチや歩道に、ココナッツの大きな実が落下してきたら大変危険ですよね。
そこでホノルル市では、観光客の安全に配慮し、ココヤシの花が咲くと、実ができないように花を切り落としているのです。
私もその作業を見たことがあるのですが、クレーンを使って花を切り落とし、また葉を美しく整える作業もしていました。
ワイキキの美しい風景を維持するためには、地道な努力があるようです。
ホテルやゴルフ場など敷地にヤシの木が立つ施設はもちろん、庭に高いヤシの木がある住宅でも、ヤシの木の管理を専門業者に依頼します。
こちらはクレーンを使わず、スパイクつきの靴でヤシの木に登って花を切り落とす作業を行うというから驚きですね。
ホノルル郊外のローカルタウンでは、実がついたココヤシを見かけることがあります。
当然、ココナッツの実が落下してくることもあるので、地元の人は熟れたココナッツの実を見ると、用心しながら街を歩くそうですよ。