2018年1月10日掲載
アローハ! フリーランスライターの森谷です。
ホノルルの街を歩いていると、消防車に遭遇することがあります。
ホノルルの消防車は、あざやかな黄色。
初めて黄色い消防車を見た時は、お国が変われば消防車の色も変わるんだ、とカルチャーショックを受けたものです。
日本では、消防車の車体は朱色と国土交通省の告示で定められていますが、アメリカにはそのような決まりがないため、消防局によって赤や白、黄、紫などカラーが異なるそうです。
ハワイでもオアフ島、マウイ島、ハワイ島は黄色。カウアイ島が赤色。
消火栓の色は、ハワイ全島で黄色です。
青い空と緑のヤシの木のコントラストには、確かに黄色がお似合いですね。
消防車を見て驚くのは、色だけではありません。
ハワイでは、サーフボードを積んだり、ミニボートを牽(けん)引したりする消防車が走っているのです。
海水浴やサーフィンなど海で遊ぶことが日常のハワイでは、海難事故が多いのも事実。
そんな時に、サーフボードを積んだ消防車が緊急出動するのだそう。
ハワイの消防士は、泳ぎやサーフィンのスキルも必要とされているのです。
実は、現役消防士たちはこのスキルを生かし、非番の時にサーフィン教室を開催しています。
安全第一にハワイの海を楽しんでほしいという願いから生まれたこの教室。
海難救助のプロが教えるレッスンは、安心して参加できると日本の旅行者にも人気です。
いかがでしたか? もしビーチで黄色い消防車を見かけたらその時は、ハワイの消防車の秘密を思い出していただけるとうれしいです。
最後に。ハワイの緊急ダイヤルは、消防車も救急車も警察もすべて「911」。
こちらもぜひ、覚えておいてくださいね。