2018年3月9日掲載
アロハ!ハワイを拠点にフリーアナウンサーとして活動させていただいている瀬川慶(KEI SEGAWA)です。
年中さまざまなイベントが行われるハワイ。中でも、大きな盛り上がりを見せるのが、毎年3月に行われるホノルルフェスティバルです。日本とハワイの文化交流を深めるために始まったイベントでしたが、今では恒例行事として定着し、環太平洋の文化交流促進事業としてハワイ最大級の文化交流イベントに成長しました。
今年は3月9日から3日間の開催。さまざまな地域からのエンターテインメントグループや、日本を代表するお祭りの団体が、今年も海を越えてやってきます。毎年参加する団体も多く、それを楽しみに集まってくるファンも少なくありません。
写真は昨年のものですが、毎年、期間中はハワイコンベンションセンターや、アラモアナショッピングセンターに特設ステージが登場し、ワイキキ各所でもイベントが行われ、町全体が楽しい雰囲気に包まれます。地元のみなさんと観光客が一緒に、中国から来たドラゴンダンスのパフォーマンスや、和太鼓などの伝統芸能を楽しむ姿が見られます。
そして最終日の夕方、カラカウア大通りのグランドパレードでクライマックスを迎えます。ここで特に人気なのが、日本を代表するお祭りの数々です。
昨年は、秋田の「竿燈(かんとう)」に地元のみなさんが興味津々。重さ約50キロの竿燈を肩や額にバランスよく乗せる圧巻のパフォーマンスに、驚きの声とともに大きな拍手がわき上がりました。
埼玉・秩父の「竜神まつり」には全長50mの“昇天竜”が登場します。そのスケールの大きさとユーモラスな表情に、沿道からは“リュウジン、リュウジン!”と、盛んに掛け声がかかります。また、このイベントだけのために描かれたねぷたが見られる、青森・弘前の「弘前ねぷた」や、和太鼓の音とともに大蛇が口から火を噴く、福岡・大牟田の「おおむた『大蛇山』まつり」などもファンが多いようです。
パレードが終わると、観客の視線はワイキキ沖に。日本を代表する花火、長岡花火の尺玉が上がり、その美しさに全員が酔いしれます。
日本の文化が大好きなハワイの人たちが、日本に行かなくてもハワイで日本のお祭りの醍醐味(だいごみ)が味わえる、ホノルルフェスティバル。言葉や文化の壁を越えて、今年も、そしてこれからも盛り上がっていくことでしょう。