2019年2月8日掲載
アロハ! ハワイを拠点にフリーアナウンサーとして活動している瀬川慶(KEI SEGAWA)です。
ハワイ州では、「2045年までに再生可能エネルギーの比率を段階的に100%に到達させる」という法案が、2015年に立法化されました。そのための取り組みのひとつとして、バスなどの公共交通機関の全車両を2035年までにゼロエミッション車*での運行にすると発表しています。
2017年6月には、ワイキキを中心としたレンタル自転車サービス「biki」がスタート。手軽で快適に利用できることからあっという間に人気が上がり、1年2か月ほどで総利用回数は100万回を超えました。これは今やすっかり観光客に浸透し、ワイキキでは自転車専用レーンも整備されています。
2019年3月には州をあげた取り組みとして、日本人観光客向けのバスツアーに電気バスを導入することになりました。バスのデザインには、持続可能なエネルギーの問題について考える世界的なNGO団体が主催する「Student Energy Summit」に参加した子どもたちから募集したイラストが使われています。これには、未来を担う子どもたちに環境問題に関心を持ってほしいという強い思いが込められているそうです。
オアフ島では、ワイキキ以外の地域への移動に便利な路線バス「The Bus」でも2020年に電気バスの運行を予定していて、すでに試験運行も行っています。また、個人所有車に対しても、ゼロエミッション車の推進を検討しているそうです。
いつまでも心地よい風が吹き、景観や海が美しいハワイであってほしいというのは、この島に住む方はもちろん、この島を訪れる多くの方の共通の願いだと思います。それを実現するために、ハワイ州ではさらなる取り組みも計画されているようです。