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アローハ! フリーランスライターの森谷です。

近年、世界中で大きな問題になっている、プラスチックによる海洋汚染。年間800万トン以上のプラスチックゴミが海に流出しているといわれています*1。海洋動物を傷つけてしまった実例が報道されているほか、人体に悪い影響を与える可能性も懸念されています。

海に囲まれたハワイでは、ウミガメやハワイアンモンクシール*2などの動物、サンゴ礁を守るために、プラスチックゴミの削減に力を入れています。ホノルル市議会では、プラスチック製のフォークやストローを使用禁止とする法案が審議中です。これまで段階的に削減が進められてきたスーパー、コンビニなどのレジ袋についても、2020年には完全廃止される予定です。

ハワイに住む人々も海洋汚染への意識が高く、積極的にエコやリサイクルに取り組んでいます。そのひとつが、コットンの布に蜜蝋(みつろう)を使った食品用ラップです。日本ではまだなじみが薄いですが、ハワイでは繰り返し使えるエコアイテムとして知られています。

私がハワイで出合ったのは、オーガニックコットンに、蜜蝋とオーガニックのホホバオイル、自然の樹脂を塗り重ねたもので、使用されるすべてがハワイ産。1枚1枚丁寧に作られたハンドメイドでした。

このコットン製のラップは、おにぎりやサンドイッチ、野菜、フルーツを直接包んだり、皿やボウルをカバーしたりとプラスチックラップ同様に使用できます。厚く硬めの生地ですが、手のぬくもりで蜜蝋が柔らかくなり、包むものの形にフィットします。蜜蝋の持つ天然の抗菌作用で食品の鮮度が長持ちするのも魅力のひとつ。取り扱い方法を守り、丁寧に使えば、コットン製のラップは約1年ほど繰り返し使えるといわれています。使い終わったら土へ返すことができます。

見た目のかわいらしさもあり、最近では、お土産として購入する日本人旅行者が増えてきたそうです。家庭で使用するラップ1枚を置き換えるというほんの少しの行動ですが、手軽に実践できるエコ活動ではないでしょうか?

*1
国際連合広報センターWebサイト「やめよう、プラスチック汚染」より
*2
ハワイアンモンクシール:ハワイ固有のアザラシ科モンクアザラシ属の仲間。乱獲などにより生息数が激減している。2008年にハワイ州の州哺乳動物に指定されている。