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アロハ! ハワイ在住のライター、酒井美奈です。今回の「ハワイ便り」は、オアフ島のモアナルア・ガーデンからお届けします。

山と海に囲まれた谷あいに広がる街、モアナルア。そこにあるモアナルア・ガーデンからは、遠くに山の姿を望むことができます。

ハワイでは、マウカ(山側)、マカイ(海側)という言葉をよく使います。島の中心部に険しい山がそびえ、周りを海で囲まれている地形の中で暮らす人々にとって、場所を表すときに便利なハワイ語です。

モアナルア・ガーデンの”マウカ”には小高い丘の住宅地が広がります。ここはかつてハワイ王家が所有する土地でしたが、1950年代から住宅地としての開発が進み、今では一戸建ての住宅が立ち並ぶ高級住宅街になっています。小学校や中学校、ゴルフコース、病院なども点在し、さらにその向こうに広がるのがコオラウ山脈です。

コオラウ山脈はオアフ島の東側を縦断するように連なっています。ハワイの風は島の北東方向から吹く北東貿易風が基本で、湿気を含んだ風がこの山脈にぶつかるため、降水量がとても多くなります。山に降る雨はいくつもの川の水源となって海へ向かいます。モアナルア・ガーデンを流れる小川(ストリーム)であるモアナルア・ストリームもそのひとつです。

コオラウ山脈の頂上近くに始まる水流は、モアナルア・ストリームになってモアナルア・ガーデンに流れてきます。そしてほかの2つのストリームと合流しながらダニエル・K・イノウエ国際空港のそばにあるケエヒ・ラグーンへと流れ込むのです。モアナルア・ガーデンは山の水と海の水が出会う地域であり、昔、その”マカイ”には魚の養殖池がありました。また”マウカ”にあたる、現在のモアナルア小学校あたりには、大きなタロイモ畑が広がっていたそうです。モアナルア・ガーデンの海と山の恵みがハワイの人々の食生活を支えていたのです。

現在、モアナルア・ガーデンの”マカイ”にはフリーウエイが走ります。その向こう側には産業地区とハワイの玄関口であるダニエル・K・イノウエ国際空港があり、さらにその先には太平洋が広がります。

海と山の間に位置するモアナルア・ガーデン。豊かな自然の恵みを受けるこの地で、「日立の樹」は大きく枝を広げながら訪れる人を今日も迎えています。