2020年5月11日掲載
アロハ! ハワイ在住のライター、酒井美奈です。今回の「ハワイ便り」は、日常とすっかり様子が変わってしまったハワイと、モアナルア・ガーデンについてお届けします。
世界中で感染が拡大した新型コロナウイルスですが、ハワイも例外ではありません。3月16日にオアフ島で最初の市中感染者が確認されてからその数が増加し続けたのを受け、ハワイ州のデービッド・イゲ知事はハワイ全域に対して3月25日〜4月30日の間、外出禁止令を出しました。大人たちはオフィスに出勤せず自宅待機や在宅ワーク、子どもたちも休校あるいはオンライン授業となっています。ビーチでの水泳やサーフィン、ウォーキング、ジョギングなどの運動はしても構いませんが、座っての休憩や日光浴は禁じられています。すっかり静かになったビーチでは、地元の方がぽつりぽつりと散歩する姿が見られる程度です。
これまでハワイでは、マスクをする習慣がありませんでした。しかし、感染防止のためにマスクをする人が急増しています。深刻なマスク不足も起こり、解消のために市民の有志で布マスクを手作りして医療機関などへ寄付しています。
ハワイの人たちは外出を必要最低限に控え、感染の防止に努めています。「日立の樹」のあるモアナルア・ガーデンも3月下旬から休園しました。いつもは観光客でにぎやかな園内も、今はひっそりとしていることでしょう。それでも、ハワイの激動の歴史を生きてきた、樹齢130年以上の「日立の樹」はどっしりとした力強い姿で、ハワイを見守り、応援してくれているはずです。
皆さんにこの「ハワイ便り」を読んでいただく頃には、ハワイ州の状況がどうなっているか、予想できません。しかし、またたくさんの方が笑顔でモアナルア・ガーデンを訪れる日がやってくるまで、ステイ・ホーム、ステイ・セーフ。