2020年12月10日掲載
アロハ! ハワイを拠点にフリーアナウンサーとして活動している瀬川慶(Kei Segawa)です。
ハワイでは10月15日から、ハワイ渡航前72時間以内に指定の医療機関でアメリカ食品医薬品局(FDA)が承認する特定の検査を受け、陰性の確認ができたアメリカ国内からの旅行者に対し、ハワイ到着後14日間の自己隔離が免除されるという事前検査プログラム「セーフ・トラベルズ・プログラム」を実施してきました。11月6日から、日本からの渡航者もこの対象となりました。
11月6日の午前、ダニエル・K・イノウエ国際空港に日本からの直行便が到着しました。久しぶりにハワイに降り立つ日本からの渡航者の表情をとらえようと大勢の報道陣が集まり、またハワイ州のデービット・イゲ知事も到着ロビーで歓迎のための記者会見を行いました。この日、日本から到着したのは64名。ほとんどがハワイに戻ってこられなかったハワイ在住の日本人の方でしたが、中には婚約者がハワイにいるのになかなか会えず「やっと戻ってこられました」と満面の笑顔を見せた方もいらっしゃいました。
ワイキキでは、外出禁止令が出されていた時期に比べると、歩いている人が多くなりました。閉鎖されていた多くのホテルも少しずつ営業を再開。レストランの店内飲食はまだ定員の50%しかお客さまを入れられませんが、こちらのホテル内のレストランはコロナ禍以前の活気を取り戻したかのよう。大勢の方が順番待ちをしていました(2020年11月15日現在)。
また夜になると、真っ暗だったホテルの部屋の明かりもぽつぽつとともりはじめました。右の写真のホテルもレインボーカラーで“ALOHA”の文字が浮かび上がるライトアップを再開。以前は当たり前だったはずの光景がまた見られたことに、思わず胸が熱くなりました。
アラモアナセンターではハワイにクリスマスシーズンを告げる象徴として人気のサンタクロースがリニューアルして登場しました。なんと今年のサンタクロースは、ハイビスカス柄のマスクをつけています。
もちろん私たちも、外出する際にはマスク着用が義務付けられています。入店前には手の消毒や体温チェックなどニューノーマルがすっかり定着してきたハワイ。「観光業に活気が戻るのはうれしいが、ハワイのルールをリスペクトしながら楽しんでいただきたい」と、ハワイ在住の方は口をそろえます。外出禁止令という厳しい状況の中で頑張ってきたハワイを、安全に開放したいという思いは、みんな同じです。早く、元気を取り戻したハワイを楽しんでいただきたいです。