2021年11月10日掲載
アロハ! ハワイ在住のライター、酒井美奈です。今回の「ハワイ便り」は、オアフ島のモアナルア・ガーデンからお届けします。
(現在、モアナルア・ガーデンは一時休園中のため、過去の写真を使用して構成しています。)
「日立の樹」があるモアナルア・ガーデンは、広い敷地内に世界各地の植物が集められています。恵まれた豊かな自然がハワイの鳥たちに愛され、さまざまな種類の鳥に出会うことができます。
モアナルア・ガーデンにすんでいる、たくさんのカルガモ。公園内には、古来ハワイの主食だったタロイモを栽培する水田があり、カルガモたちは水中のタニシや水草を食べています。水田の隣にある鯉(こい)の池で遊び、一列に並んで芝生の上を散歩し、大きな木陰でお昼寝。自然に包まれた心地いい環境で、カルガモたちは悠々と暮らしています。
「日立の樹」や公園内の木々は、ハワイの鳥たちのお気に入りの場所です。頭が赤い鳥として知られているコウカンチョウは、ハワイでよく見かけるホオジロ科の鳥。頭から胸にかけての色鮮やかな赤が目を引き、おなかは白く、羽はグレー。小さな群れで行動しています。
ハワイではマイナ・バードの名で知られているインドハッカ。目のまわりとくちばしが黄色で、体は茶色。コウカンチョウより大型で動きがすばしこく、大きな声で鳴きます。
海を渡って訪れる鳥もいます。ハワイ語でコレアと呼ばれるムナグロは、夏の終わりごろに太平洋を飛んで、はるばるアラスカからハワイへやってきます。ムナグロには縄張りがあり、毎年同じ時期に同じ場所へ戻ってきて冬を過ごし、春になるとまたアラスカへ旅立ちます。
ほかにもチョウショウバトや文鳥などいろいろな鳥が訪れるモアナルア・ガーデン。静かな公園の中は、あちらこちらで鳥のさえずりが聞こえます。