2022年1月7日掲載
アローハ! フリーランスライターの森谷です。
旅行者が知るハワイの名産といえば、コーヒーにマカダミアナッツ、パイナップルやパパイヤといったトロピカルフルーツですが、食材にこだわる健康志向の人が多いハワイでは、新たな名産が登場しています。今回は、旅行者にはまだまだ知られていない、隠れた名産を3つご紹介しましょう。
まず、1つ目は、ローカルに大人気の野菜「ケール」です。日本では青汁に使用される苦い野菜というイメージですが、ハワイのケールは苦みが少なく柔らかいので、そのままサラダに使われています。抗酸化物質が豊富で、ビタミン、鉄分、カルシウム、そして、たんぱく質も含むスーパーフード。オアフ島内でも数件の農場で栽培されており、レストランのメニューでも頻繁にケールサラダを見かけます。またスーパーマーケットにも必ず置かれている野菜です。コンドミニアムに滞在するわが家は、ナッツやチーズをミックスしたケールサラダを作って食べることが滞在中の楽しみです。
2つ目は、ファーマーズマーケットでも見かける「シーアスパラガス」という野菜です。海水で育つ塩性植物で、海水を吸い上げて成長するため塩味があって、ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富。なかでもアンチエイジング効果が高いビタミンB9(葉酸)が含まれることで注目されている食材です。節のある細い緑色の茎はコリコリとした食感で、サラダにおすすめです。オアフ島では、エビの養殖で知られるカフクという町の海岸で栽培されています。ファーマーズマーケットでは、シーアスパラガスをごはんの具材に使ったおいなりさんやお弁当も販売されているので、手軽に食べることができます。
そして、最後は「生ハチミツ」。今回おすすめしたいのは、見た目が白く、ホワイトハニーと呼ばれている生ハチミツです。生ハチミツは、加熱しないので栄養豊富。乳酸菌も豊富に含まれているそうです。そして、ハチミツ独特のえぐみもありません。養蜂はハワイ島が有名ですが、オアフ島でも行われています。スーパーマーケットでも入手できますし、瓶詰なのでお土産として持ち帰ることも可能です。スプーンですくって、パンに少しずつ塗って食べるのがおすすめです。
地元で生産したものを地元で消費する「地産地消」の考えが根付くハワイ。現在ハワイ州では、食料自給率を高めるためにさまざまな取り組みを行っており、ホテルやレストランでもハワイ産の食材を使った食事を提供しています。身近にハワイの農業に触れることができるファーマーズマーケットも、その取り組みのひとつ。今回ご紹介した食材以外にも、ハワイの太陽をたっぷり浴びた名産が並んでいます。