2022年5月10日掲載
アロハ! ハワイ在住のライター、酒井美奈です。今回の「ハワイ便り」は、オアフ島のモアナルア・ガーデンからお届けします。
(現在、モアナルア・ガーデンは一時休園中のため、過去の写真を使用して構成しています。)
日立の樹があるモアナルア・ガーデンには、広い敷地内にモンキーポッドがたくさんあります。日立の樹と同じファミリーですが、1本1本個性があり、少しずつ形が異なり、花や実のなる時期も違います。
日立の樹は高さ約25メートル、広げた枝の幅が約40メートル、胴回りも約7メートル。数あるモンキーポッドの中でも特に立派な姿です。2010年にはハワイ州の”Exceptional Tree”(特別な木)に認定されました。
日立の樹より一回り小さく、幹も細い、モンキーポッド。後ろに見える日立の樹とはずいぶん印象が違います。
日立の樹は大きな傘のように堂々と枝を広げていますが、枝ぶりが左右対称ではない木もあります。これは、根元から分かれた2本の枝が大きく片側に伸びているモンキーポッド。ちょうど花が咲いています。花は5月ごろと11月ごろに咲きますが、公園内でも木によって少しずつ開花時期が異なります。
こちらは、かなり大きく成長したモンキーポッドです。日立の樹と比べると葉の量が少なく、広げた枝ぶりが目立ちます。モンキーポッドは中南米産の常緑樹なので、1年中、緑の葉が生い茂ります。
幹が細く、枝葉が少なめのモンキーポッドです。強風で大きな枝が折れています。折れた部分は地面にそのまま置かれてロープで囲われ、アーティストが少しずつオブジェに仕上げていきました。日立の樹のファミリーは、それぞれに姿形は少しずつ違いますが、どの木も大切にされ、折れた枝もベンチやオブジェとして生まれ変わるのです。