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アロハ! ハワイ在住のライター、酒井美奈です。今回の「ハワイ便り」は、オアフ島のモアナルア・ガーデンからお届けします。

「日立の樹」があるモアナルア・ガーデンは、その昔、ハワイ王家の土地でした。特にカメハメハ5世はここがお気に入りで、夏はここで過ごしていたそうです。今も1850年代に建てられたカメハメハ5世のコテージが残されています。

コテージ入口のそばには、カメハメハ5世の即位前の名前「Prince Lot(プリンス・ロット)」とともに、「Onipa'a」の文字が書かれた看板があります。「Onipa'a」は「不動の」「ぐらつくことのない」などの意味を持ち、カメハメハ5世がモットーとして使っていたハワイ語です。

このモアナルア・ガーデンはハワイ王家の所有物でしたが、1884年にカメハメハ王家直系の最後の子孫、バニース・パウアヒ・ビショップ王女が亡くなると、王女の夫のビジネスパートナーだったサミュエル・デーモンに相続されました*。そして、このサミュエル・デーモンがモアナルア・ガーデンを公園としてハワイの人びとに開放したのです。

デーモン家が来賓のおもてなしに使ったという中国風の建物が今もコテージの近くに残っています。

ちなみに公園内には、小高くなっている芝生のステージがあります。ここでは毎年、以前にも紹介した(第69回参照)フラの祭典「プリンス・ロット・フラフェスティバル」が行われています。

ハワイ王政の時代から続くモアナルア・ガーデン、そしてカメハメハ5世のコテージの歴史。長い時の流れを経て、「日立の樹」は今日も悠々と大きな枝を広げています。

  • *モアナルア・ガーデンは、1924年からデーモン財団、そして2007年からはサミュエル・デーモンのひ孫の1人が所有しています。