2021年3月10日掲載
アロハ! ハワイを拠点にフリーアナウンサーとして活動している瀬川慶(Kei Segawa)です。
2020年2月頃から世界的に新型コロナウイルス感染症が流行しはじめ、3月22日にはハワイでも外出禁止令が発令されました。海外からの観光客受け入れも制限され、街を歩く人の姿もまばらに。イベント中止が相次ぎ、多くの飲食店が休業を余儀なくされました。
10月15日にようやく、アメリカ国内からの旅行者の受け入れが再開。ハワイへ出発する直前の72時間以内に指定の医療機関で検査を受けて陰性が証明できれば、到着後14日間の自己隔離が免除されるというプログラムが始まりました。11月6日からは日本からの渡航者もこのプログラムの対象になり、事実上、観光が再開されたのは以前にもお伝えしたとおりです。
では、現在のハワイはどのような様子になっているのでしょうか。
クリスマスから年末年始にかけて、日本からの観光客を見かけることはほとんどありませんでした。それでも、ホテルの部屋の窓にともる明かりの数も増え、例年ほどではないにしろ街にはホリデーシーズンのにぎわいが戻ったように感じました。年が明けてからはそれも落ち着き、パッケージ旅行の受け入れ再開が4月中旬まで延期されたこともあって、街はまた静かになっています。
ダニエル・K・イノウエ国際空港にも、かつてのような人出はありません。例えば2月上旬のある日、ホノルルに到着したのはたったの2便。国際線の到着ロビーもひっそりとしていました。
しかしこのような状況に負けないようにと、前向きな取り組みはすでに始まっています。例えば、空港ターミナルの一部がPCR検査の会場として開放されるようになりました。搭乗者はもちろん、アクセスの良さから地元の方の利用も多く、ソーシャルディスタンスを保ちながら受付作業が行われていました。
また、タクシー会社では清掃ルールが徹底されています。乗客が降車したあと、ドアハンドルやシートはもちろん、シートベルトなども丁寧に消毒します。さらに、必ず5分以上窓を開けて換気してから新しいお客さまを乗せています。
これまで以上に衛生状態に気を使うため、お店に入ったりサービスを受けたりする際には時間がかかるかもしれません。しかし今後は、利用人数の制限や事前予約の徹底が行われ、効率よく快適に利用できるように変わっていくだろうと期待しています。
サービスを受ける側と提供する側が協力し合い、より安心できる環境でハワイを楽しめる日が、一日も早くやってくるといいですね。