2018年11月9日掲載
アロハ! ハワイ在住のライター、酒井美奈です。今回の「ハワイ便り」は、オアフ島のモアナルア・ガーデンからお届けします。
モアナルア・ガーデンの「日立の樹」です。青い空を背景に、しなやかに伸びる枝と緑の葉が生い茂る姿を眺めていると、いつも心が癒やされます。幅約40mといわれるこの木の広い木陰は、本当に涼しげで心地よさそう。思わず寝転んでお昼寝をしたくなってしまいます。
いつモアナルア・ガーデンに行っても驚かされるのは、その行き届いた手入れです。たとえば芝生は、緑のじゅうたんのようにいつも美しく根付いていて、上を歩いたり寝転んだりするとやわらかな感触が味わえます。よく見るとていねいに刈り込まれているのがわかります。
もちろん、モアナルア・ガーデン内でメンテナンスが行われているのは「日立の樹」と芝生だけではありません。たとえば、ハワイで人気が高い植物であるジンジャーが、園内で鮮やかな赤やピンクの姿を見せています。乾燥に弱いこの植物が生き生きした姿でいられるのも、こまやかな手入れの賜物(たまもの)でしょう。
ガーデン内にはたくさんのヤシの木も見られます。このヤシの木も定期的なメンテナンスが必要です。というのも、高い木のてっぺんになっているココナツの実は、熟すと落下するため、大変危険なのです。あらかじめ取り除いておくことで、安全と美観を保っているのですね。
ガーデンのはずれの方からモーターの音が聞こえてきました。見ると、数人の庭師さんたちが広い園内のあちこちを移動しながら草を刈る姿がありました。
このように日々の地道な手入れのおかげで、モアナルア・ガーデンのゆったりとした心地よさが維持できるのですね。